-性感染症(STD)一覧-
| 病名 |
原因になるもの |
感染後の症状・経過 |
AIDS
(エイズ) |
HIV |
感染後2週間で血液検査が陽性
→数年後AIDS発症 |
| B型肝炎 |
B型肝炎
ウイルス |
B型肝炎
C型肝炎 |
→肝硬変→肝癌 |
| C型肝炎 |
C型肝炎
ウイルス |
| 子宮頚癌 |
人乳頭腫
ウイルス
(HPV) |
16型・18型・31型
・33型・35型・39型
・45型・51型・52型
・56型・58型・59型
・68型・73型・82型 |
子宮頸癌の
99.7〜100%に見つかる |
尖圭
コンジローム |
6型・11型・54型 |
陰部に乳頭状腫瘍、
悪臭を放つ |
| 皮膚癌 |
5型・8型・14型
・17型・20型
|
ボーエン病(34型) |
| 咽頭癌 |
30型 |
口腔乳頭腫(57型) |
| 単純ヘルペス |
ヘルペス
ウイルス
(HSV) |
1型 |
口唇、顔などに水疱 |
2型
|
陰部だけに水疱(ただれ)痛み
↓
症状が良くなっても
ウイルスは消えず
↓
子宮頸癌リスクが4倍 |
| クラミジア |
クラミジア
・トラコマチス |
2,3週間潜伏後、尿道炎
・膀胱炎・カンジダ症・膣炎
・不正出血・咳・結膜炎を繰り返す
↓
そけい(足のつけね)
リンパ線の腫れ
ほとんど軽い症状
↓
不妊理由のトップグループ
(卵管閉塞/卵管狭窄→子宮外妊娠)
|
| 淋病 |
淋菌 |
3,4日潜伏後、排尿時の痛み
トイレが近くなる
尿道からの膿(うみ)、おりものの増加
卵管の通りが悪化 |
| カンジダ症 |
カンジダ
(カビの一種) |
黄色・豆腐カスのようなおりもの
外陰部のかゆみ・痛み |
非特異性
膣炎 |
さまざまな
病原体 |
おりものが増加・残尿感・排尿時痛 |
トリコ
モナス症 |
トリコ
モナス(虫) |
尿道分泌物・不快感、
淡黄色・アワのようなおりもの
外陰部のかゆみ・灼けるような感じ |
| 梅毒 |
梅毒
トレポネーマ |
感染部位に発疹 最近は少ない |
マイコ
プラズマ |
マイコ
プラズマ菌 |
自覚症状なし
精子・卵子の環境を悪化させ不妊の原因 |
ウレア
プラズマ |
ウレア
プラズマ菌 |
自覚症状なし
精子・卵子の環境を悪化させ不妊の原因 |
| 嫌気性菌 |
バクテロイデス
系菌 |
子宮内膜炎・卵管卵巣膿腫(化膿する)の原因に
悪臭を放つ |
その他のSTD:毛じらみ/疥癬/伝染性軟属腫(水イボ)/軟性下疳/サイトメガロウイルス感染症/伝染性単核症/アメーバ赤痢 など
性行為とは?
どうすればいいの?
STDの意味するところは
#1 AIDS、肝硬変〜肝がん、子宮頚が、皮膚がん、舌がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん等の生命にかかわる病気の原因をも含む
#2 不妊症や子宮外妊娠、流産といったスムースな妊娠や挙児へのおおきな障害となる
#3 パートナーと家族への感染の危険がある
#4 経膣分娩における出産時の母子感染の危険を伴う
世界中には約4,000万人のHIV感染者がいるといわれ、'05年度には不幸にも約280万人の方がAIDSで命を落とされたと報告されています。
この様な状況の中、わが国だけが唯一 HIV・AIDSが減少してない国なのです。
かつて、AIDSが海外の同性愛者に限られていた時代は過ぎました。今やわが国でもHIV感染妊婦の総数は平成17年度現在423〜511人という報告もあるほど家庭内や身近なところに入り込む深刻な状況にあります。
この状況は広汎な性活動、性行為の中でコンドームの使用率が15%以下という無防備な接触や口がSTDの感染経路にはならないといった誤った認識が招いた結果にほかなりません。
現在STDのなかでクラミジア感染症が陽性の場合、感染者がその危険を認識し行動を変えていかなければ、次にはHIVを感染する危険度は通常の2〜5倍、既にHSV(性器ヘルペス)や尖圭コンジローマがあると50〜300倍のリスクになると警告されています。
啓蒙というものはより具体的に指導してこそ、その効果を最大限に発揮できるものであって、強直した禁足令のようなものであったり、念仏の如くキャッチフレーズを唱えても実際に役立つものではありません。
表現がどぎついとか行き過ぎていると言ったところで、危険なSTDの被害から身をまもることは出来ないのです。
もうひとつ大切なことは“元彼の元彼女の・・・・”というCMがある様に、連続した時間の流れの中で、STDの危険を捉えて欲しいとおもいます。
即ち、初めての性体験を持ったときから現在までの性的接触のすべてが感染のリスクを持つという事であって、最近そのような接触がないから感染の心配がないという事ではないのです。当然この様な感染のリスクはどんな人にもあり特殊な領域の特殊な人に限った事ではないのです。
*大部分の性感染症関連の検査は保険適用外となりますので、ご了承ください。

(出典:エイズ/性感染症をめぐる問題点 熊本悦明)