-子宮筋腫-
子宮筋腫とは?
どんな病気?
子宮は、赤ちゃんを育て分娩するときに重要な役割をはたす大切な臓器です。
ニワトリの卵位の大きさで、胃や腸と同じように、伸び縮みできる筋肉(平滑筋)でできています。
この子宮の平滑筋の中に、少し性格が違った平滑筋のコブのような塊ができると、これを子宮筋腫とよんでいます。
子宮筋腫は、月経がはじまる前の若い女性にはほとんど発生しないこと、閉経になると筋腫が小さくなることから、その発育には、月経をおこす卵巣ホルモンが深く関係していると考えられています。
症状は?
子宮筋腫の症状でもっとも多いのは、月経の変化です。
特に量が増えます(過多月経)。月経の量が増えると、当然のこととして貧血になります。
最近めまいがするとか、階段の昇り降りで動悸がする場合は要注意です。
その他に、下腹痛、腰痛、頻尿、便秘などの症状もみられます。
育ち方とできる場所は?
子宮筋腫はまわりの筋肉と少し性格が違うため、まわりの筋肉に締めつけられるような形で育っていきます。
そのため、球形となり、細胞も渦巻き状に走ります。
また、この球形の筋腫がまわりの筋肉に推しつけられて場所を移動するため、育つ場所もさまざまです。
その中で、筋腫が子宮の筋肉の中に埋まっているようなものを筋層内筋腫、子宮の筋肉の外側(漿膜)に突き出してくるものを漿膜下筋腫、内側の子宮内膜(粘膜)に突き出してくるものを粘膜下筋腫とよんでいます。
治療法は?
子宮筋腫の治療には、手術療法あるいは手術療法と薬物療法の併用療法があります。患者さんの症状の程度や筋腫の大きさに応じて、治療法は選択されます。
※1 子宮全摘術
赤ちゃんがもう必要でない方は、子宮だけをとってしまう子宮全摘術という方法があります。
※2 筋腫核出術
赤ちゃんをこれからも望まれる方には、筋腫核だけをとりのぞいてしまう筋腫核出術があります。
※3 薬物療法
手術までの期間、薬で月経を止め、過多月経、下腹痛、腰痛、貧血の症状を改善させ、筋腫を縮小させ手術を安全にすすめることができます。
ただし、薬だけで筋腫を完全に消失させてしまうことは出来ないと考えられています。
※4 最新の治療法
【1】FUS:集束超音波治療
超音波の集中照射で患部を小さくする
【2】UAE:子宮動脈塞栓術
子宮に栄養を送る動脈をふさぎ兵糧攻め治療
【3】MEA:マイクロ波内膜アブレーション
電子レンジにも使われているマイクロ波で月経のもとになる子宮内膜を焼き出血を減らす方法
※ただし3つの最新療法は妊娠を希望される方は受けられません。
(監修:京都大学医学部 婦人科学産科学教室教授 藤井 信吾より)