メタボリックシンドロームのメカニズム
内臓脂肪がベースとなり、さまざまな代謝異常が複合的に進み、動脈硬化を進行させます。
体内での中性脂肪の合成が促進される
脂肪細胞から、インスリン・レセプターの働きを弱めるアディポサイトカインが分泌される
血液中に増えたブドウ糖の濃度を下げるため、膵臓からインスリンが多量に分泌される
インスリンが腎臓でのナトリウムの再吸収を促進し、循環血液量が増加して血圧があがる
インスリンの効きめが悪くなり、血液中の糖の量をコントロールできなくなる
インスリン抵抗性が起こった影響により、中性脂肪を分解する酵素が産生しにくくなる
上記の説明から内臓脂肪がこのメタボリック症候群の引き金になっていることがよくわかります。悪循環が複合的に重なり合って雪だるま式に危険なゾーンに入って行くと考えられます。
まず、肥満の改善、即ち内臓脂肪の蓄積(高脂血症)に歯止めをかけ、更にそれを減らして行くことが最も重要な鍵になります。
この高脂血症に対する治療の基準は国際コレステロール教育プログラムにも強調されているように、できうる限り食事療法とその他一般療法だけで治療効果をあげ薬物療法を行わないですむように努力することであると述べられています。この精神を十分にいかしてこれまでの危険なライフスタイルを改革していくことが大切です。
メタボリックシンドローム 治療の進め方STEP1 高脂血症に対する食事療法・一般療法
@ライフスタイル改革の10ヶ条
1. 適性な体重を保ちましょう
2. 面倒くさがらずになるべく歩きましょう
3. 毎日、軽い運動を30分かけてやるように習慣づけましょう
4. 朝食をきちんとゆっくり摂りましょう
5. 魚・大豆製品を中心に食事メニューを組み立てましょう
6. 野菜1日5皿、海藻1日1皿、果物1日1皿食べましょう
※一皿とは
生野菜…1カップ強
加熱野菜…半カップ強
生野菜以外の野菜・もどした豆類…半カップ強
100%ジュース…180ml
ドライフルーツ…1/4カップ強
果物…中1個
7. 甘い菓子、飲料は控えましょう
8. 禁煙は健康の第一歩
9. 38〜40℃の温めの湯船に15分ゆっくりつかりましょう
10. 早起きして朝型人間になりましょう
A食生活指導コレステロール値を変化させる食品群
STEP2 薬物治療
最低3〜6ヶ月間食事療法・一般療法を実践し目標を達成できない場合
・HMG-CoA還元酵素阻害薬
・陰イオン交換樹脂
・プロプコール
・フォーミュラー食
・イコサペント酸エチル製剤
・N型&L型&Caチャネル拮抗剤
・チアゾリジン誘導体
内臓脂肪が原因で起こるその他の病気
#1 脂肪肝
#2 高尿酸血症・通風
#3 急性膵炎
#4 がん
#5 腰痛・膝痛・関節痛・肩こり
B運動療法
ウォーキング / ストレッチ / ながらエクササイズ / 筋肉トレーニング
C行動療法および心理サポート
毎日体重測定 / ダイアリーの利用
D東洋医学の利用
漢方薬 / ツボ刺激
Eその他
ヴァーム / ハーブ / プラセンタ / アロマテラピー / ビタミン療法 / 野菜ジュース / お酢療法